top of page
検索


4月16日 稽古場の床
七代家元直斎が薄墨で豪快に認めた「萬国春」です。花は肥後椿と乙女椿、黒臘梅。 「萬国春」という語は初代松斎宗詮が江戸から生まれ故郷の大坂に帰る時に松平不昧公から餞別として拝領した墨蹟「寒松一色千年別あり」に続く「野老拈花(ねんげ)万国春」からとられた句の一節です。わが家とは...

木津宗詮
2024年4月17日読了時間: 1分


永楽妙全作 倣乾山雲錦茶碗
古今和歌集」の仮名序に、「秋の夕べ竜田川に流るるもみぢをば、帝の御目に錦と見たまひ、春のあした吉野の山のさくらは人麿が心には雲かとのみなむおぼえける」とあり、古くから桜花を雲として、紅葉を錦にたとえています。それを図柄にした雲錦は茶碗をはじめ水指や鉢などに描かれ春秋に限らず...

木津宗詮
2024年4月2日読了時間: 1分


4月1日 稽古場の床
江戸時代後期の公家飛鳥井雅光賛・小倉豊季画「柳桜図」です。 あをやきの 糸にもかけて 匂ふなり 場は桜の 花のゆふはへ 場(にわ)とは蹴鞠を行う鞠庭のことです、四隅に懸かり木または式木(四季木)として松・桜・柳・楓の双生樹を植えます。「匂ふ」はにおいを鼻に感じるという意味の...

木津宗詮
2024年4月1日読了時間: 1分


3月14日 稽古場の床2
3代聿斎宗泉の竹画讃を掛け、安南染付花入にクリスマスローズを入れました。 そのかけかおらか世界や雀の子 露真 (印) 取り合わせの良いもの、調和して絵になるものとして松に鶴、梅に鴬などがあります。竹に雀もそのひとつです。...

木津宗詮
2024年3月30日読了時間: 1分


3月20日 稽古場の床
春日大社職員の稽古。床に渡唐天神像を掛けました。 渡唐天神とは南宋から帰国し、博多に滞在していた東福寺の開山聖一国師(円爾弁円)に菅公(菅原道真)が禅を問いました。すると国師は自身の師匠である宋の徑山の仏鑑禅師(無準師範)を薦めました。すると菅公は一夜のうちに径山に渡り、禅...

木津宗詮
2024年3月30日読了時間: 1分


3月21日 稽古場の床2
夜の稽古の床は、松平不昧公の賛になる狩野栄川院の画像を掛けました。前に須田菁華作になる三代聿斎宗泉好みの香炉を丸香台に載せ、床柱に七代中川浄益の青銅経筒に加茂本阿弥と土佐水木を入れました。 不昧公の賛は公の参禅の師である大巓和尚の利休居士像の賛語の写しです。...

木津宗詮
2024年3月30日読了時間: 1分


3月11日 稽古場の床
加藤千蔭の短冊「春風解氷(しゅんぷうこうりをとかす)」です。信楽焼の旅枕花入に木曽路椿とサンシユを入れました。 春風解氷 こほりゐし細たに河もはるかせに とけて百たのおひとみゆらん 千蔭 春風が小さな細い谷川の氷を溶かし、その水がたくさんの田んぼに流れ込んでまさに帯のように...

木津宗詮
2024年3月17日読了時間: 1分


3月16日 稽古場の床
一啜斎筆になる道歌を掛けました。加茂本阿弥と西王母・山茱萸を一指斎の竹置筒「竹の葉山」に入れました。 すくなるも又曲れるも おしゑ草茶湯に ふたつ無きとこそ しれ 枝雲庵宗守(花押) 真っ直ぐにありのままに教えるのも、曲がった素直でない教えも、どちらも茶の湯の教えです。まっ...

木津宗詮
2024年3月17日読了時間: 2分


3代聿斎宗泉好み松大棗
河合漆仙の作になり、聿斎が『和漢朗詠集』松の源順の詩句「十八公栄霜後露一千年色雪中深」を漆書しています。 十八公の栄は霜の後に露(あら)はれ 千年の色は雪の中(うち)に深し 松のほまれは、霜の降ったあとにもその色を変えないことによってあらわれます。その一千年の緑の色は白雪の...

木津宗詮
2024年2月8日読了時間: 1分


素晴らしい時 楽しみはまだ半ば
一昨日、多くの皆さんのおかげでようやく今年の点初を無事に終えることができました。終了後、家に道具を持ち帰り。型付けを最後まで手伝ってくれた社中と祝いの杯をあげて盛り上がりました。本当にありがとうございました。 本当に素晴らしいひとときでした。...

木津宗詮
2024年1月29日読了時間: 2分


1月17日 稽古場の床
本日の稽古の掛物は本居宣長の短冊「朝梅」です。染付高砂写し花入に大神楽と臘梅を入れました。臘梅は臘月・12月の梅ですが、正月というものの未だ旧暦12月7日です。新春はもう少し先になります。臘梅は芳しい香りを漂わせ心が和みます。 朝梅 朝またき手をるたもとに露おちて...

木津宗詮
2024年1月17日読了時間: 1分
bottom of page

















