木津宗詮2023年2月18日1 分一啜斎好 炭斗爐了入作になる一啜斎好みになる炭斗爐です。爐とかいて「ほうろく」と読みます。 一啜斎の箱書には、 炭斗爐 楽吉左衛門造焉 官休庵宗守(花押) 自好 とあります。 『官休庵秘聞鈔』という伝書には、 ほうろく炭斗兼用、一啜斎好にて左の如し、...
木津宗詮2023年2月4日4 分心の目天保6年(1835)1月二22日に武者小路千家9代好々斎が41歳で亡くなります。まさに業半ばの死でした。あとには義父一啜斎と義母智法、妻の宗栄が残され、好々斎と宗栄の間には宗普(文政3年9月16日歿)という女子がいたようですが、夭折しており、好々斎が亡くなった時には実子がい...
木津宗詮2023年1月23日2 分伊達千広幕末の紀州藩士で国学者、明治の元勲陸奥宗光の父である伊達千広(宗広)の懐紙「冨士」です。 冨士 自得居士 千廣 不二かねの 雪くれなゐに にほふ也 今や朝日の 海を出らむ 富士山の峰の雪が海から上った朝日に照らされて紅に美しく映えている光景を詠んでいます。かつて三保の松原で...
木津宗詮2023年1月18日1 分1月18日 稽古場の床初代松斎宗詮の一行「風動六花舞(かぜうごいてりっかまう)」です。花は日光椿と有楽椿、白梅、花入は粉引。 六花とは結晶が六角形であるところから雪の異称です。「むつのはな」とか「ろっか」ともいいます。表具は初代の好みになります。雪の句だけに赤い紙がなんともいえない風情を醸し出します。